編み物

編み物で作るベビー服

ベビー服は編み物でよく作られるアイテムの中の一つです。
ただし、ベビー服は赤ちゃんから幼児に着用させるものですから大人服とは異なり、注意が必要です。

ベビー服に適した素材

赤ちゃん、幼児、子供の服で最も多い事故は火の事故です。大人は火は危ないと知っていますが、赤ちゃんはまだ知りません。その為に火に近づいてしまい、服に燃え移って一気に燃え上がるという恐ろしい事故が起こります。それをまず防ぐために天然素材を使用します。

化学繊維は現代では決して悪いものではなく、天然素材よりも優れているものも多くなっています、しかし石油原料のために糸自身が燃えてしまいます。以前に比べて燃えにくくはなっていますが、原料の特性を完全に無くすことはできないので赤ちゃんの安全を考慮してベビー服には天然素材を使用します。

天然素材の中でも糸によっては赤ちゃんの肌を傷めないものを選びます。
赤ちゃんの肌は非常に敏感でデリケートなので、柔らかく毛足の出ていないものを選びます。最適なのはオーガニックのコットンです。

防寒用としてベビー服や帽子などを編むのでしたら毛糸は柔らかなウール100%が適しています。

ワンピース

棒針での製作が適しています。また模様を入れるとその分重くなり、赤ちゃんの体に負担がかかってしまうので平編みで編みます。

全体的にゆとりを大きくとり、日に日に成長していく体への締め付けが無い寸法に仕上げます。

生まれたての赤ちゃんの場合はおくるみとしても使えるように、スカート丈を長くしておきます。

おくるみ

赤ちゃんに使用する中で最も多く編まれているものです。
棒針、かぎ針どちらでも編めます。模様は凹凸があると出ている部分が赤ちゃんの体にあたってしまい、痛いので棒針ならなわ編みやパプコーンなどの凹凸の多い模様は避けます。

かぎ針も同様に凹凸の多い模様は避けます。

靴下

棒針での製作が適します。かぎ針での編み地は棒針よりも伸縮性が少ないので靴下は棒針で制作します。

縫い代があるとはき心地が悪くなるので4本針を使用して輪に編みます。赤ちゃんの足は小さいので輪針で編むのは困難ですから、針は必ず4本針、もしくは5本針を使用してください。

模様は入れずに平編みで編みます。

脱げてしまうようでしたら、リボンを通して軽く結んであげると良いでしょう。

ベビーシューズ

使用品ではなく記念品として昔から海外で多く作られています。

生まれたばかりの赤ちゃんの足の大きさに合わせて母親が編んで記念として残しておいたり、友人の出産記念に小さな靴を編んでクッションの上に置き、プレゼントします。

実用品では無いためにとても可愛らしいものが多く、模様も好きなものを使えます。

帽子

屋外での防寒具として使用します。伸縮性が必要なため棒針で制作します。形はスキー帽の形が好ましく、筒に編んで、頭頂部をぐし縫いし、引き締めてポンポンをつけて完成です。

平編みでも構いませんが、ゴム編みで編んであげるとより伸縮性がでますので赤ちゃんの頭に適度にフィットします。

手袋

屋外での防寒具として使用します。赤ちゃんは手をよく握っているので柔らかな編み地が適している為、棒針で制作します。

模様は手の平側に少量入れることができます。形はミトンの形で手首上まで編み、落ちないようにリボンを通して軽く結んであげます。

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