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毛糸を知って楽しく編み物をしましょう-5

洗濯で縮んでしまったセーターなど、毛糸の性質を知って元に戻してみましょう

セーターを洗濯機で洗濯したら縮んでしまったということがあります。セーターが縮むのは、繊維が洗剤や水にふれて絡まりあったことが原因です。セーターに使われているウールやカシミヤなどの繊維はとてもデリケートです。このデリケートな繊維に洗剤を使うことで必要な油分まで取り除いてしまい、ゴワゴワになって縮んでしまうのです。また、水を含むと繊維が広がる性質もあり、その広がった面がほかの洋服などとぶつかって絡み合い、1つ1つ独立していた繊維がギュッとひとまとまりになって全体的に縮んでしまいます。たとえば、石鹸で髪を洗うとゴワゴワになったり、きちんと髪を乾かさずに寝るとひどい寝癖になったりということがあります。それと同じことがセーターでも起こっているというわけです。そんな縮んでしまったセーターなどを元に戻す方法をご紹介します。

洗面器や大き目の桶、または洗面台などにセーターが浸るくらいまで水を溜めて、そこにトリートメントを15g入れて混ぜます。トリートメントは何でもよい、という訳ではなく必ず「アモジメチコン」という成分が含まれたものを使用してください。

このトリートメントを薄めた液に30分程度つけ置いたら、洗濯機で軽く脱水します(1分弱程度) *脱水のし過ぎにはくれぐれも注意してください。脱水後は、型崩れしないように注意して陰干しします。

これで、ある程度元に戻ります。ただし、この方法が効果的な素材は、ウールやカシミヤ、アンゴラなどの動物の毛の素材に有効的です。綿や麻、それにポリエステルなどの合成繊維の素材には効果がないとまではいきませんが、戻る確率は激減するでしょう。

ではなぜ「アモジメチコン」という成分で元に戻るかというと、アモジメチコンは、髪の毛のキューティクルをコーティングする役割があります。動物の毛は髪の毛のキューティクルと近い性質があるため、トリートメントを使用することによって、毛糸の絡みが解消されて元に戻りやすいのです。なので動物性ウールのセーターには効果的となります。

それでは合成繊維や麻、綿などのセーターの場合はというと、トリートメントの方法を使って、元に近い状態になることもありますが、完全に元に戻ることはあまり期待できません。その場合は、アイロン台にセーターを乗せて一方を固定し反対方向に手で一気に伸ばすのではなく、ゆっくりと慎重に伸ばしながら1cm程度浮かせてアイロンのスチームをじっくりと当てていくことである程度元に戻ります。これを浮かせがけといいます。毛糸を潰さないという効果があり、少しずつ場所を変えながら慎重に行う必要があるため、とても根気がいる作業になります。なお、片方を固定する際は、マチ針などで固定するか、誰か別の人に押さえながら行うとよいでしょう。

また、綿や麻のような素材の場合、トリートメントではなく柔軟剤を使用することによって元に戻ることがあります。やり方は、柔軟剤を混ぜたぬるま湯の中で少しずつ手で伸ばしていくという方法です。絶対とはいえないですが、やってみる価値はあるでしょう。伸ばし終えたら、直射日光の当たらない日陰で平干しします。乾いたら、アイロンで1cmの浮かせがけを行い型を整えていくといいでしょう。

セーターには、○○100%というものだけでなく、たとえば、ウール70%ナイロン30%など合わせたものもあります。この場合だと、まず試してみるのは、比率的に動物の毛が多いのでトリートメントの方法です。試してみた後、戻りが悪いようならアイロン浮かせがけを行なってみたり、柔軟剤を薄めた液の中でゆっくり伸ばす方法などを取り入れて、できるだけもとに近い状態まで戻す工夫をしてみましょう。

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