編み物に必要な道具についてご紹介します

編み物をする際に欠かせない道具について

編み物に欠かせないのは、もちろん、毛糸と編み針です。でもその他にも、あったら便利、というより無いと困るものもあります。それが、「巻尺」と「段数マーカー」です。

巻尺について

ニットを編んでいて、もうじき出来上がりという段階で、ボディーに着せて仕上がりを確認したところ、脇とじがちょっとつれていたことに気づき、脇とじを解いて一模様分のとじの長さを確認しながら脇とじのやり直しをすることになってしまった。などのやり直し作業を一度くらい経験したことはあるのではないでしょうか。この脇とじの場合はゆるくとじれば良かったのか、きつくとじれば良かったのか、と迷いますが、実は、ゆるくでもきつくでもなく、全体とつりあいの取れるのが良い仕上げ方となります。その加減をみるのに、大活躍するのが「巻尺」です。編んでいる途中に「巻尺」を使って、加減(=寸法)を何度も確認することで綺麗に仕上がります。編み目でも仕上げでも、たいていは「きつい」方が綺麗です。なので、綺麗に編んでいこうと思っていると、ついついきつく編んでいくことになり、実際出来上がってみると、きつくて小さすぎるサイズになってしまった、ということになりがちです。そうならないために、ぜひ「巻尺」をこまめに使って、加減を確認して編み進めましょう。

段数マーカーについて

もう一つ、とても重宝するのが、「段数マーカー」です。「段数マーカー」という名前ですが、「段」だけでなく「目」にも印をつけられます。かぎ針編みは、棒針編みより、どこに(どの段?どの目?)編んだらいいのか、何個目のくさり目から拾えばいいのかと、編む場所を探すことが多いので、「段数マーカー」で印をつけておくと、とっても楽に編み進めます。なので、かぎ針編みをする人には、必需品といっていいほどです。まだ編み物に慣れていない時は必ず段数マーカーを使うようにしましょう。ちょっと面倒だからといって段数マーカーを使わないで編もうした場当、何度も何度も、目数や拾い目位置を確認しなければならなくなり余計に手間取ります。

段数マーカーの種類について

段数マーカーはいろいろな種類の物がでています。いろいろ試して見て、どれが自分にあっているかを知ってから購入したいと思う人も多いのではないでしょうか。そこで、使用してみた段数マーカーの感想をご紹介します。

昔からあるカラフルなプラスチック製のリングに切込みが付いたタイプ…軽くて編んでいる時にあまり邪魔にならなく、編むのが楽です。知らない間に外れてどこかへいってしまうこともあります。

シリコン製やプラスチック製の安全ピン状タイプ…編んでいる段のすぐ下にマーカーがあると邪魔になります。

ステッチ・マーカーとも呼ばれる「目数リング」…イヤリングのようにデザインも色々で可愛いのですが、実際使ってみるとブラブラして邪魔になり編みにくいです。

さまざまな種類がありますが、これがとても使いやすい、というものは特定できませんでした。数種類の段数マーカーを用意しておき、どんな物を編むかによってマーカーを選択して編んでいくのがいいのかもしれません。

段数マーカーではないのですが、段数マーカーの代用品として使用してみた、コイル無しの安全ピン(coilless safety pin)が、とても使いやすかったのでお勧めします。洋服などを買うときについてくるプライスタグ用の安全ピンで、止め具の部分を下に回すと、ワイヤーが細いのでマーカーを付けたすぐ上の段を編んでいても邪魔になりません。大きさは2cmぐらいで、コイル無しの安全ピンとして市販されています。

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