編み物で使う道具一覧、針と製図用品について
現代では編み物の技法も増え、それと合わせて使用する道具の種類も多くなりました。
ここでは編み物に使う道具を実技で使うものから製図用品まで説明します。
実技で使う道具
編み物、特にセーターを編む際に絶対に揃えておきたい道具を説明します。
編み針
玉つき棒針
編み地を編む二本針です。編み地の端から目が落ちないようにお尻に玉が付いています。
プラスチック製と竹でできた木製のものがあり、プラスチックは安価ですが滑りが悪く、糸によっては軋みが激しいことがあります。木製のものは高価ですが、使えば使うほど手に馴染んできます。
高価といっても数百円の違いですので、購入するなら木製をお勧めします。
玉無し4本針、5本針
襟首のゴム編みや、丸ヨークなど、平面ではなく円筒型に編みたいときに使います。ゴムキャップを使用すれば通常の棒針として使えます。
クンストレースに使われる針です。
輪針
プラスチックが開発されてから作られた、4本針、五本針を使いやすいように改良された針です。
中央がプラスチックの管になっており、その両はしに棒針と同寸法の針が付いています。4本針、5本針の改良品の為、使用法は玉無し4本針、玉無し5本針に準じます。
かぎ針
棒針とは全く別のものですが棒針でセーターやカーディガン等の肩口と袖山を付ける時に使用します。他にもデザイン的にかぎ針での模様編みをゴム編みの代わりに使うこともあります。
別名をクロッシェ針ともいい、本来はニードルポイントレースを模倣して作られたクロッシェレースを編むための一本針です。
アフガン針
棒針の先に鍵をつけて鍵針編みと棒針編みをミックスしたアフガン編みに使用する針です。編み物のうちには入りますが、一般的にはあまり使用されません。教室によっては使い方を教えていないところもあります。
なわ編み針
交差模様を作る時に棒針からこのなわ編み針に目を移して休ませる為に使います。
ニット用とじ針
身頃や袖などの各パーツを縫い付ける為に使用します。継ぎ足した糸の端を目の中に隠し込む時や、編み地の上に刺繍を施す際に使用します。
使い方は基本的に縫い針に準じます。ニット用として縫い針と区別されているのは、先が尖っていると編み地の糸を張り先が切ってしまうので、先を丸くしてあるからです。
ニット用まち針
ニット用のとじ針に頭がついているまち針です。使い方は通常のまち針に準じます。
糸切りバサミ
糸を切る為に使います。ハサミが悪いと糸がうまく切れずに編み地が引っ張られて目が歪むことがあります。綺麗に仕上げる為にも他のハサミではなく、糸切りバサミを使用してください。
メジャー
体の寸法、編み地の寸法を測るのに使用します。
製図で使う道具
ゲージメジャー
寸法を正確に出す為に絶対に必要な道具です。ニット以外では使用しないのでニットの専門道具の一つと言えます。
編み地でのゲージと同じ数字のものを使い、編み地と同じ寸法のマス目を切る道具です。袖ぐりの減目や編み込み模様の製図に使います。
平均計算や丸ヨークなど計算式での割り出しが苦手な方は実寸の製図をし、そこにゲージメジャーを使ってマス目を切って減目や増し目をしていくと良いでしょう。
方眼ノート
製図用のノートです。方眼紙と同じようにマス目が切ってあるので直角や直線が真っ直ぐに引けます。またノートになっているので、一枚一枚がバラバラにならない為、データを一冊に残しておくことができます。