編み物に使う4種の針

手編みには大きく分けると次の4種類の編み針があります。この4種の編み針を使い分けることによって様々な模様編みやグッズを制作できるようになります。
棒針 (玉つき2本針 4本針、5本針、輪針)
なわ編み針
かぎ針
アフガン針
これらの針はそれぞれの役割分担が決まっています。アフガン針はアフガン編みという特殊な編み地を編む為のものですので、ほとんど使われていませんが知識の一つとして覚えておくと良いでしょう。

棒針 (玉つき2本針 4本針、5本針、輪針)

棒針はよくマフラーやセーターを編むのに使用される針で最もよく普及されている針です。『編み物』というと通常はこの棒針を示すことも多くあります。素材には竹などの木を使ったものとプラスチックがあり、木の素材は滑りが良く編みやすいのですが、細い号の針ですとポキっと折れてしまうことがあります。
プラスチックの針は竹のように折れはしないのですが滑りが悪く、手が汗ばむと編み目が軋み安く編み地に汗染みが着いてしまうことがあります。
竹の編み針を使うと竹自身がわずかですが汗を吸ってくれるので、気持ち程度ですがほんの少しましにはなります。(ただし、綺麗な編み地を編みために手を常に清潔に保つのが編み物の基本ですのでここは守って、手洗いはこまめにしましょう)

上記の玉つき2本針と玉なし4本針、5本針との違いは、玉つき2本針はマフラーに代表される一枚ものを編むのに使用されます。
それに対し、4本針、5本針、輪針は筒状に編むのに使います。筒状に編むわけですから、編み針の両方の先を使いますので、玉なしになっています。
縫い合わせのない綺麗な輪に編まなければならない、セーターの襟ぐりや袖口、裾部分のゴム編みに使用します。またビスクドールの靴下にもこれらの4本針、5本針、輪針が使用されています。

なわ編み針

なわ編み針は中心が凹んだように折れている10センチほどの短い針で、名前の通り、縄に似た編み地、編み目を交差させて作る三つ編み模様などを編むのに使います。
使用法は交差させたい目をそのなわ編み針に移し、数目編んでからそのなわ編み針に移した目を編みます。これで、交差模様が作れます。

かぎ針

かぎ針は円形のドイリーに代表されるクロッシェレースを編むためのものです。使い方は棒針とは全く異なり、編み目記号も別のものになります。棒針でセーターを編み時は最初の作り目を鎖で作るときにこのかぎ針を使用します。
また身頃に袖を縫い付ける時にも使用します。
現代ではよくショールやバッグ、帽子を編むのに使われています。

アフガン針

アフガン針は棒針とかぎ針が合わさったもので、棒針の先がかぎになっているものを言います。編み方も特殊で一段はかぎ針で編み、二段めは棒針で編みます。実質、二段編んでいるわけですが、アフガン編みの場合、この二段で一段とします。
この針を使うことによって、棒針で編みながら、かぎ針でなければ作れない模様を編み地に入れることが可能です。

その他、あると便利な小道具

とじ針、待ち針
ほつれ止め
目数リング、段数リング

とじ針

編み地の糸を割らないように、どちらも先が丸く、太い縫い針です。とじ針はセーターのわき下などを縫い合わせるのに使用します。
マチ針は編み地に埋もれたり、抜けたりしないように大きめのプラスティックの頭がついています。袖ぐりを縫いとめる時に動かないように刺して使います。
どちらも編み地専用のものですから一般的な布地には使用できません。

ほつれ止め

安全ピンを大きくして尚且つ先が丸いもの。セーターの袖口や襟周りなどの編む必要のない目をそれに通して休ませておくもの。

目数リング、段数リング

昔は糸端を使っていたのですが、今はリングが主流です。
減目、増し目をするとどうしても穴が空いてしまいます。その穴の開く位置にリングを通しておき、その後、リングに遠ている糸を段消しをしながら編んでゆき、穴が開かないようにします。

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