編み物、基本の編み方8種
編み物には様々な編み方があります。
平編み
全く模様のない編み方です。表側は表目を編み、裏面は裏目を編みます。
メリヤス編み、天竺編みとも呼ばれます。
ゴム編み
表目と裏目を交互に編んで作る編み方です。編み地の特徴として、表目が前に出て裏目が後ろに入る為、横方向への伸縮性があり、また実際には同じ目数でも表目の方が面責が広く目立って見えます。
編み終わったら、とじ針を使ってゴム編みの伸縮する特性をなくさないように綴じ終わります。
1目ごとに表目、裏目と編んでいく1目ゴム編みと2目ごとに表目、裏目と編んでいく2目ゴム編みの2種類あります。
トレーナーの袖口、裾、衿周りに使われています。
ガーター編み
表面、裏面ともに表目で編んでいく編み方です。裏表がなく、ゴム編みが横方面への伸縮せいを持つのに対し、ガーター編みは縦方向への伸縮性を持ちます。
なわ編み
なわ編み針を使用して三つ編みやねじり模様を作る編み方です。デザインの展開がしやすく、また存在感がある為、なわ編みを使っての様々なデザインが考案されています。
編み糸はウールなどの毛足の短い毛糸が適しています。また、編み目を捩って作る模様ですので、その部分の目がぎゅっと詰まり気味になるので毛糸が多めに必要になります。重さも増しますが、その分暖かく冬場のセーターやカーディガンに適しています。
編み物の技法の中では外せない編み方です。
透し模様編み
増し目と減目を繰り返し、さらに編み目を任意の方向に編みながら移して作る模様です。下から上に流れるようなデザインが優雅で美しい編み地です。編み糸は少なくてすみますが、その分暖かさはあまりなく、春や秋のカーディガンやセーターに適しています。
比較的毛足の長い糸が使われることが多い編み方で、また多くのデザインに使用される頻度の高い技法です。
編み込み
色糸を使い、配色を変えて絵柄を作る編み方です。裏に糸を渡して編む方法と裏に糸を渡さない方法とがあります。
裏に糸を渡して編む方法は単に編む色糸を持ち変えるだけで作れますが、裏面に糸が渡っているので糸を多く消耗します。また、着用するときに少々、引っかかりやすいです。
裏に糸を渡さない方法は色を変えるときに編んでいた糸と任意の色糸を穴が開かないようにまず交差させてそれから編みます。糸が裏に渡らないので使用する糸の量に無駄がなく、裏面もスッキリします。
詳しくは「編み物に絵を描く方法(3)糸を変えながら編み作る方法」に記載しています。
カウチン編み
絵柄を編む技法の中で非常に優れた方法です。1目2目といった数での色糸の変更も楽にでき、また、裏面に出る糸はぐし縫いに似た感じで出ますので、スッキリとしていおりまた、その糸が補強の役目も果たします。
複数の配色が可能なのでデザイン的にカラフルなものが多くあります。
セーターやカーディガンのデザインとしての使用は勿論、強度が欲しい場所に使われる技法です。
クンスト編み
技法自体は上記した「透し模様編み」と同じです。異なるのは輪針、4本針で輪に編んでいくところです。
中心から外側に向けて丸く編んでいけるので、かぎ針では作れない棒針模様のドイリーやコースター、テーブルセンターが作れます。