編み物で作る可愛い小物3選
編み物は棒針、かぎ針のどちらであっても同じく、布地を作る技法です。これを踏まえて考えてみると、布地で作られているものは全て編み物でも作れるということに気づくはずです。
ただし、編み地には編み地の、織物には織物の特徴というものがあります。その特徴の一つとして、編み地には伸縮性がある。という点があります。
この伸縮性は例えば着物を製作する際には、自分自身の重さで伸びてきますので短所となり、何らかの工夫が必要です。ですが靴下を編む場合には伸縮性がある方が履きやすくなる為に長所となります。
このように同じ伸縮性でもアイテムによって長所とも短所ともなり得ます。
ここでは編み物の長所を活かせる小物の説明をさせて頂きます。
レースのつけ襟
かぎ針、棒針の両方で製作できます。一般的にはかぎ針での製作が多いです。
かぎ針で作る場合
かぎ針でつけ襟を編み場合はレース糸を使って固めに編みます。ドイリーのパターンを使って編むこともできます。
かぎ針でのつけ襟は平面的なレースと立体的なクロッシェレースとの二つに分けられます。平面的なレースは上品で大人の女性らしい印象に仕上がるにが魅了です。
クロッシェレースはバラの花や葉のモチーフといった愛らしいものをデザインのポイントに置いて製作する為に非常に可愛らしいつけ襟を作ることができます。
つけ襟のつけ方は大人と子供とでは異なっており、大人は襟のある服の襟と身頃の間に挟んで使用します。
子供は大人と同様の使い方もできますが、襟のない服に襟として縫い付けて使うのが一般的で非常に可愛いです。
棒針で製作する場合はクンストレースで製作されます。かぎ針でのレースは毛足のない糸で編み模様を出すのが綺麗で良いですが、クンストレースの場合は毛足のあるモヘアでの製作も可能です。この場合は細い糸を太めの針で編むと、軽く優雅な印象に仕上がります。
春夏はレース糸でかっちりと、秋冬はモヘアでふわりと暖かく。といった感じに季節に合わせて使い分けることもできます。
ポーチ、携帯ケース
以前はポーチでしたが、今日では携帯ケースの方が多く製作されています。かぎ針、棒針どちらでも可愛く編めます。
携帯ケースを簡単に説明すると細く小さなマフラーを編み、二つ折りにして両端を縫い合わせればケース部分が完成します。次に別糸でエビコードを必要な長さ分編み、ケースに縫い付けると紐付きの携帯ケースになります。
蓋が欲しい場合には、ケースの後ろ部分を長く編んでおけばそれが蓋になります。
そのケース部分を大きくすると今度はポーチやカバンになります。ゲージを正確にとって目数段数を正しく割り出せる方なら、バッグ用の型紙を使えば好みの編み模様でバッグなどの袋小物を製作できます。
携帯のストラップ
携帯自身のストラップを通す穴は小さいのでここではストラップ用の金具を使います。かぎ針で好きなモチーフを編み、ノリを固くつけます。ストラップの先にそのモチーフをつけると完成です。
ストラップに使うモチーフで重要なのはのり付けです。できるだけ固くなければ直ぐにしわくちゃになってしまいます。
もしアクセサリー用のペンダント枠が入手できるようでしたら、ペンダント枠の中に入れて透明のレジンや樹脂で固めると十分に長持ちします。
モチーフはショールなどを編んだ余りのモチーフを使ってもいいでしょう。