かぎ針で作る可愛い編み物小物
現在は棒針での小物もありますが、本来、編み物で作る小物のほとんどは棒針ではなくかぎ針で作られます。理由は棒針よりもかぎ針の方が編み地が伸びにくく、また何よりも大きな理由として小物の編み図が多く、作りやすいからです。
ここではかぎ針を使って作る可愛い小物を紹介します。
巾着型のポーチ
紐を通しておき、その紐を絞って閉めるタイプの一般的なポーチです。作りやすいため、とても可愛いデザインで多くの書籍に編み図が乗っています。
使用する意図は30番レース糸が主流です。
編み方はデザインにもよりますが、まず底面を編み、それからモチーフつなぎで側面を編んでゆき、紐通しを作作って最後に縁飾りとしてフリルを編みつけます。
このようにとてもシンプルで簡単に作れるため、編み物初級者さんにお勧めです。
少しなれたら、今度はポーチに裏地を付けます。
作ったポーチよりもひと回り大きめで同じ型のポーチを布地で作ります。
この時、ポーチは中と外の両面が綺麗になっていなくてはならないので、中布と外布との1枚づつ用意します。底に使う布地も2枚用意し、外面のポーチをまず作ります。そして中面のポーチを作ります。編んだポーチの底面と同じ大きさの接着芯を用意します。
外面のポーチの中(縫しろ側)に接着芯を入れ、スチームアイロンで固定します。
編んで作ったポーチの中に接着芯を付けた外面のポーチを向いしろを中にして入れます。そうするとポーチの底に接着芯が見えます。
入れたポーチの底側、接着芯の周りを4箇所、この袋がポーチの中で動かないように止めておきます。
4箇所止め終わったら、ポーチを中表にひっくり返して中面を外に出します。その上に布地で作った中面のポーチをかぶせます。そしてこれも動かないように何箇所か、外面の接着芯を貼ったポーチに縫い止めます。
最後に編んだポーチの糸通しの部分の下側に、布地のポーチを表からは見えないようにまつっていきます。
これで紐を通せば「裏地付き、可愛い編み物ポーチ」が完成です。
ドイリー
このドイリーはかぎ針で編んだ円形の編み地。レース編みのアイテムです。
現在では2種類に分けられており、以前は丸い形をしているものは全てドイリーと呼ばれ、大きいものなら花瓶敷きや食器の下に敷くものとして扱われてきました。
現在では、小さなものはドイリーと呼ぶと同時にコースターと呼ばれるものが多いです。
しかし基本ドイリーとは円形のものを指します。かぎ針を使って編んだものでも長方形で大型のものはドイリーとは呼ばれず、コーナーと呼ばれます。
おさらいをします。
ドイリーとは卓上で使える程度の大きさをした円形のものです。
コースタとはドイリーを小さくしたもので、コップの下に敷くコースターとして良く使われます。現在では円形だけでなく、四角形のものもコースターと呼ばれます。
コーナーとは卓上で使う長さのあるものです。テーブルだけでなく、様々な場所に使われます。
このドイリーやコースター、コーナーは昔から編まれているものなので書籍も多く出版されているのでまずは書籍を参考に制作するのが良いでしょう。
編み物の小物といってもかなり多くのものがあります。編み物は布地の製法ですから、端的に言えば布地で作れるものは全て編み物でも制作可能なのです。
怯えずに色々なチャレンジをしてみてください。書籍に乗っていたデザインで作ったポーチの上にかぎ針で編んだ小さな花モチーフをあしらっても可愛いですよ。